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統計学の足立堅一先生の
『どこにも書いてない、誰も教えてくれない「統計解析」
−本当に重要な“勘どころ”とは−』


統計学の足立堅一先生の
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タイトルAmerican Cancer Society (ACS;アメリカがん学会)
アドレスhttp://www.cancer.org/
内容ホームページを開くと,必要に合わせて情報の種類を選ぶようになっている.それは,・患者と家族とその友人(Patients, Family & Friends),・がんを克服した(survivors),・健康に関する情報を求めている人(Health Information Seekers),・ACSの支持者(ACS Supporters),・医療関係者(Professionals)といったように,情報を求める人のタイプによって先ず分けられている.
・患者と家族とその友人(Patients, Family & Friends)を選ぶと,さらに1) がんについて学ぶ(learn about cancer),2)いろいろな治療法(treatment options),3)うまい対処法(coping)ヘと進むことができる.
・がんを克服した人(survivors)を選ぶと,さらに1)がんを克服した人のネットワーク(Cancer Survivors Network),2)支援プログラム(support programs)ヘと進むことができる.
・健康に関する情報を求めている人(Health Information Seekers)を選ぶと,さらに1)統計(statistics),2)予防と早期発見(prevention and early detection),3)書籍部(Bookstore)ヘと進むことができる.
・ACSの支持者(ACS Supporters)を選ぶと,さらに1)寄付(donate),2)ボランティア(volunteer)ヘと進むことができる.
・医療関係者(Professionals)を選ぶと,さらに1)がん文献情報(cancer reference information),2)その他の医療関係者用がん情報(other cancer information for professionals),3) 統計(statistics),4)研究計画と資金提供(research program & funding),5)ニュース編集室(news room),6)書籍部(Bookstore),7)援助希望(I want to help),8)アメリカ癌学会について(about the American Cancer Society)ヘと進むことができる.
情報が膨大すぎるので,ここでは,医療関係者(Professionals)を選ぶこととする.
・医療関係者(Professionals)
1)がん文献情報(cancer reference information)
ここからは,さらにa)がんのすべて(all about cancer),b)その他の情報源(other information sources),c)治療に対する意志決定法(treatment decision tools),d)用語集(glossary),e)抗がん剤の手引き(cancer drug guide)ヘと進むことができる.
a)がんのすべて(all about cancer)を選べば,i)詳細な案内(detailed guide)とii)その他の情報(more information)ヘと進む.
i)詳細な案内(detailed guide)を開くと,@どうしました(What is it?),Aがんの治療(treating cancer),B医師との相談(talking with your doctor),Cその他の情報(more information)ヘと続く
@どうしました(What is it?)を選べば,がんとは何か?,誰ががんになるのか?,がんの危険因子は何か?,がんを予防することはできるか?,がんの原因は何か?,がんの徴候や症状は何か?,がんの緩解とは何か?,病期とは何か?があり,選んでさらに進む.例えば,がんの徴候や症状は何か?を選べば,がんがどのように症状を発現させるか?や,なぜ症状を見分けることが大切か?について解説があり,さらに,一般的ながんの症状と疼痛と特殊ながんの症状に分けて述べてある.一般的ながんの症状としては,いわれのない体重減少,発熱,全身倦怠感が挙げられている.特殊ながんの症状としては,便通や排尿の変化,治りにくいただれ,異常な出血や分泌,乳房やその他の体の部分の肥厚や腫瘤,消化不良や嚥下困難,疣やほくろの最近の変化,なかなか治らない咳や嗄声が挙げられている.
Aがんの治療(treating cancer)を選べば,どのようにがんは治療されるか?,生物学的治療,補助および代替療法,化学療法,放射線療法,手術,がん性疼痛,倦怠感があり,選んでさらに進む.
B医師との相談(talking with your doctor)には,がんについて医師に何を訪ねるべきでしょうか?という見出しがある.内容はみてのお楽しみ.
Cその他の情報(more information)には,国立の機関とウエッブサイトの一覧がある.
ii)その他の情報(more information)
b)その他の情報源(other information sources)を開くと,@) がんについての本,A) 無料パンフレット,B) 関連ウェッブサイトへと進むことができる.
@)がんについての本を選べば,ACS等の出版社からのがんに関する出版物が紹介されている.ここから直接購入の申込みもできるように なっている.
A) 無料パンフレットを選べば,キーワードや臓器を選んで送信するようになっている.しかし,思ったようには情報が得られないこともある.
B) 関連ウェッブサイトを選べば,膨大な数のウエッブサイトが紹介されている.それらはグループ別にまとめられており,@ がんの総括的情報,A 個々のがん:骨髄/幹細胞移植,骨転移,脳,乳房,小児がん,子宮頸部,結腸・直腸,頭頸部がん,頭頸部がんー口唇/口腔内,腎がん(成人)-腎細胞癌,白血病,肝,肺,肺カルチノイド腫瘍,リンパ腫,多発性骨髄腫,鼻咽頭,口腔および中咽頭,卵巣,膵,脳下垂体腫瘍,前立腺,皮膚がんーメラノーマ,皮膚がんーメラノーマ以外,睾丸がん,甲状腺がん,膀胱がん,ワルデンシュトレームマクログロブリン血症,B その他の情報源:代替および補助療法,がん統計,臨床試験,卒後医学教育,公的サイト,病 院録,がんの国際的情報源,専門誌,メドライン,ニュースグループ/IRC,栄養,医学専門家用腫瘍学情報,患者サービスおよび支援,ホスピス,製薬会社,タバコ,その他の健康や病気の情報,その他がある.この項目に関するウェッブサイトが紹介されている.
c)治療に対する意志決定法(treatment decision tools)を開くと,疾患名が羅列してあり,その中から適当するものを選ぶようになっている.疾患名として,急性リンパ性白血病,成人急性骨髄性白血病,成人慢性骨髄性白血病,膀胱がん,乳がん,子宮頸がん,結腸・直腸がん,ホジキン病,腎がん,悪性黒色腫,多発性骨髄腫,非ホジキンリンパ腫,非小細胞肺癌,口腔がん,卵巣がん,膵がん,前立腺がん,小細胞肺癌,睾丸がん,子宮がんが挙げられている.この内,例えば,非小細胞肺癌を開くと,@)治療法の種類,A)臨床試験,B)患者のための NCCN治療ガイドライン,C)治療決定法,D)治療施設と保健専門家の選択,E)治療センターを探す,F)患者と長期生存者の栄養,G)治療中の活動性の保持,H)補助および代替療法,I)抗がん剤の紹介,?)がんについての談話,?)伝言板を選べるようになっているが,これにさら用語集が添付してある.この内,@)治療法の種類を選べば,そのページには各治療法が記載してあり,そこから例えば化学療法を選べば,化学療法とは何か,化学療法の歴史,化学療法が他の治療法と違う理由,臨床試験としての化学療法,について分りやすく述べられている.
d)用語集(glossary)では,調べたい言葉を入力して調べるようになっている.
e)抗がん剤の手引き(cancer drug guide)を選ぶと,一般名か商標名を選べるようになっている.薬物名を選択すると,その薬物に対する一般情報が得られるようになっている.
2)その他の医療関係者用がん情報(other cancer information for professionals)は,そのまま,ダウンロードができるものが多く便利である.ここには,a)簡易報告書fact sheets,b)腺腫性ポリープや結腸直腸がんの早期発見のためのスクリーニングや調査に関するACSのガイドラインAmerican Cancer Societry Guidelines on Screening and Surveillance for the Early Detection of Adenomatous Polyp and Colorectal Cancer,c)小児がんに対する国の事業計画national action plan for childhood cancer,d)がん統計スライドセット2002 cancer statistics slide set 2002が含まれている.
a)簡易報告書fact sheetsを選ぶと,アルコールとがん,乳がん,子宮頸がん,結腸直腸がん,子宮内膜がん,食道がん,肺がん,職業とがん,口腔がん,肉体的活動性とがん,前立腺がん,皮膚がん,睾丸がん,タバコとがん,紫外線照射とがんがあり,それぞれそのままダウンロードできて便利だが,内容は常識的範囲にとどまっている.
b)腺腫性ポリープや結腸直腸がんの早期発見のためのスクリーニングや調査に関するACSのガイドラインAmerican Cancer Societry Guidelines on Screening and Surveillance for the Early Detection of Adenomatous Polyp and Colorectal CancerはCA-A Cancer Journal for Clinicians 2001; 51: 44-54からの転載で,内容はやはり常識的だが,リスク分類には有用な情報と思われる.
c)小児がんに対する国の事業計画national action plan for childhood cancerは,the National Summit Meetings on Childhood Cancerからの報告である.37ページにわたる長大な内容であるが,本ウェッブサイトの誇る内容といって過言ではない.小児がんを専門とされている方には,是非ご一読いただきたい.がん統計スライドセット2002cancer statistics slide set 2002は,残念ながら私のコンピュータからは読むことができなかった.ご覧になった読者がいらっしゃったら是非ご紹介いただきたい.
d)がん統計スライドセット2002は,具体的統計データを記載したものは,各州のがんデータcancer data for statesにみられるのみである.ここでは,州を選び,がんの種類を選択してデータを得る.例えば,ニューヨーク州の全てのがんを選べば,ニューヨーク州の代表的がんの死亡率に関する情報が得られる.しかし,逆の肺がんの全州の死亡率の統計を得るためには,1州づつ調べなければならず,面倒である.これは,成功したものとは言えない.


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